国税庁から2021年1月15日に「在宅勤務に係る費用負担等に関するFAQ(源泉所得税関係)」が公表されました。
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/pdf/0020012-080.pdf
テレワークに関連する費用負担(特に従業員の課税負担)について不明確な現状に対して当局の見解を示したものですが、非常に運用しにくい構造になっています。
ポイントは以下のとおりです。
具体的には、たとえば通信料については以下の金額が非課税枠の上限になるということのようです。在宅で使用した分の半分は非課税扱いということですね。
一ヶ月の通信料等*(在宅勤務日数/該当月の日数)*1/2
電気料金については、家事使用分を考慮して以下の数式で非課税枠を計算します。
一ヶ月の電気料金*(事業に使った床面積/自宅の床面積)*(在宅勤務日数/該当月の日数)*1/2
計算は比較的シンプルですが、実際に精算するときは一体どうするのか悩むところです。電気料金も通話料も変動するので、毎月実費精算するとして、従業員各自が上記の数式で計算した金額を毎月個別に申請するのは現実的な方法ではないように思われます。
といった方法を思いつきましたが、どれも決定力に欠ける感じです。これから多くのお客様と協議することになりますので、もっとも運用負荷の少ない方法を追求していきます。
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諸事情ありまして年末にオフィススペースを一部移転したのですが、チャレンジの一環としてFAXとプリンタを導入しないことにしました。回線や機器は残してありますが、一部の例外を除いて基本的に使わない方針です。(いずれ回線も解約することになるでしょう)
導入しなかった理由は主に以下になります。
弊業界は当局からの問い合わせをはじめとしてまだまだFAXや紙書類の慣習がまかり通っていますが、これを変えていきます。いまのところ蟻の一穴にすぎませんが、同じチャレンジを進める同志も募りますのでお気軽にご連絡ください。(あ、別に連絡もいらないので来週から廃止するだけでOKです)
FAX送受信を求められた場合は郵送で代替してもらいます。送信書類の送り状一枚も印刷できない環境は不便を感じますが、まあできるところまで運用してみます。
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新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2020年は新型コロナウイルスが世界的な大流行となり、感染対策が全国・全世界的に求められる苦難の一年となりました。依然としてリスクの高い状況は続いていますが、クライアント企業を含めて多くの組織がテレワークに対応する不可逆な流れが作られた年だったとふりかえっています。社外役員として関与しているベンチャー企業の業績にも影響は出ており、試練の一年でもありました。
2021年はこの混沌とした状況のなか、厳しいビジネス環境下においても多くの企業が実績を挙げ、成長を求められることに変わりはありません。弊事務所としてもお客様の成長に寄り添いつつ、事務所運営の面でもより高いステージへの成長を志向して参ります。メンバー一丸となって今年も邁進して参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
クインテット・マネジメント・パートナーズ 原幹公認会計士事務所
代表 公認会計士・税理士・公認情報システム監査人(CISA)
原 幹
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2021年(令和03年)12月までの税務カレンダー(Googleカレンダー形式)を更新しましたのでお知らせします。
PC/スマホ/タブレット等でご利用ください。更新内容は以下のとおりです。
基本的に毎年同じイベントですが、休日による変動が少し入るのでそのあたりを調整しています。
表示イメージは以下のとおりです。項目をクリックすると詳細が表示されます。カレンダー右下の「+」ボタンを押して、ご自分のカレンダーに追加することもできます。ご利用は自己責任にてお願いいたします。
(Google Chromeを推奨。環境によっては見えないことがあります)
以上、本年最後の投稿になります。
2020年もお世話になりました。来年も良い一年でありますように。
当事務所へのお問い合わせはこちらまで。カレンダーへのご要望もお待ちしております。
Webメディア「atmarkIT(アットマークIT、@IT)」に記事が掲載されました。会員限定コンテンツですが、無料登録すると最後まで読めます。
これからはじめる電子署名
~技術背景、法的な位置付け、サービス導入のポイント~
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/2010/30/news003.html
電子署名の技術的な仕組みと法的な位置づけ、サービス導入のポイントを解説しています。これから導入をご検討されている企業向けにご一読ください。
事務所のご紹介ページ
8月に実施して好評をいただきました「経理業務におけるテレワークの実践」を追加開催することになりました。年内の開催はこれが最後になる予定です。
新型コロナウイルス対策を含め、電子署名サービスなどの最新トピックを踏まえての登壇を予定しています。今回もLive配信ありで、当日お越しいただく時間のない方もご参加いただけますのでお気軽にご参加ください。
※来場特典として講師著「1冊でわかる!経理のテレワーク」(中央経済社)を当日配布致します。
お申し込みはこちらよりお願いします。
https://form.bri.or.jp/public/seminar/view/8208
https://form.bri.or.jp/public/seminar/view/8472
開催概要:
一般社団法人 企業研究会セミナー
タイトル:
経理業務におけるテレワーク導入の実際
~これから導入するために知りたいテレワークの利点とリスク~
日時:
2020年12月14日 月 13:30~16:30
当事務所のサービスご案内はこちら
https://harakancpa.com/price/
※画像はイメージです
国税庁から2020年10月1日にリリースされた
「年末調整控除申告書作成用ソフトウェア」(以下「年調ソフト」)
はMac版もあるようなので、こちらも使い勝手を確認してみました。
(画像クリックで拡大します)
使用感はほとんどWindows版と同じでした。
Mac版も予想どおりの機能で、Windows版と同様に
「高性能な洗濯板」
以上の印象を持ちませんでした。もっともこれまで存在が無視されてきたMacユーザーに対して利用の道を開いたのは一歩前進なのかもしれませんが、同じ前進するならこういう斜め上な前進でなくもう少しユーザーにとって便利な方向にフォーカスしてほしいと思います。
いろいろ触ってみた結果、年末調整操作のベストプラクティスらしきものも見えてきたので次回書けたら書いてみます。
新刊「経理のテレワーク」好評発売中です!
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国税庁から2020年10月1日に
「年末調整控除申告書作成用ソフトウェア」(以下「年調ソフト」)
がリリースされたので、早速使い勝手を確認してみました。なおインストールしたときのタイトルは「令和2年分年末調整に係る控除申告書作成アプリ」になります。統一してほしいです。
なおインストール時にはWindowsコントロールパネルから「開発者モードへの切り替え」と「PowerShellの起動」を求められます。うおおなんだこれ。一般利用者にはなかなかハードルが高いですね。ストアアプリがリリースされるまでの過渡的な対応と思われますが、かなり不親切だと思います。
(画像クリックで拡大します)
ちなみに管理者側の操作は「利用者情報の登録」から先に進めませんでしたので評価は保留します。
本ソフトの第一印象は以下のとおりです。
端的にいうとこんなイメージですね。
おそらく開発サイドはリリースまで頑張ったのだろうとは思うものの、全体的に目指しているところが
「高性能な洗濯板を新たに開発しました!」
的な印象を拭えません。結局証明書から手入力という方法だと「紙の作成の手間をデータ化しているだけ」で、オペレーションの効率は変わらないわけです。利用者がほしいのは自動洗濯機(証明書画像をアップロードしたら自動的に金額まで読み取って控除金額まで集計してくれる)なのであって、年末調整業務のペインをもう少しきちんと分析してほしいと思います
画面遷移も多く、入力もけっこう面倒なので
「これで入力するならもう紙に書いて提出すればいいや…」
と思わせるためのアプリなのではと勘繰りたくなる仕様でした。現場からは以上です。
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新刊「経理のテレワーク」好評発売中です!
新刊が発売日になったので、大手書店を巡ってきました。
ブックファーストはなぜか労務管理のカテゴリにありますが、どこの書店でも多めに並べてくださり感謝しかありません。
書籍も鮮度があり、売れなくなれば面陳列→棚差し→引き出し→彼方へという運命を辿ってしまうので、一人でも多くの方の目に触れればと思います。ぜひ書店や通販サイトにてご覧になってみてください。
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新刊「経理のテレワーク」が9月23日に中央経済社から発売されます。
外出自粛期間の4月から5月にかけて書いておりました。時間だけはたっぷりありましたので、経理業務の今後の姿についてじっくり考えて書籍に落とし込めたと思います。
ぜひ書店や通販サイトにてご覧になってみてください。
【新刊こぼれ話】
今回の新たな試みとして、本文はすべて音声入力で行っております。Googleドキュメントの認識能力が驚くほど高いので、白紙状態からテキストを起こしていくのが非常に捗りました。もっとも生テキストから可読テキストに修正するのに同じぐらいの時間をかけているので、効率的なのかどうかはよくわかりません。本文を読んでいくとなんとなく著者から直接語りかけられるようなある種の臨場感(もしくは気味悪さ)を感じていただけたならば、この試みは成功ということになるでしょう。
【新刊こぼれ話】
テレワークは「在宅勤務」「シェアオフィス等での勤務」「カフェなどでの勤務」と広い意味を持つわけですが、今回の原稿はあえてシェアオフィスやカフェでは書かずすべて「在宅勤務」で行いました。外出自粛期間中は文字通りひきこもり状態で原稿を書き続けるしかなかったので、自分で読み返すとそこはかとない閉塞感が漂っているのがなんとも味わい深いというか、まあ余計な話はいいとして中身はちゃんとしてますのでご安心ください。
【新刊こぼれ話】
本書では経理業務に必須の「証憑ファイリング」についても言及しています。これは担当者の個性が出る領域で、「A4用紙にきれいに揃えて糊付けしてバインダーへ」「紙の使用は最小限にして証憑を階段状に貼り付けてバインダーへ」「無造作に封筒へ」などさまざまなやり方があるわけですが、今回はサンプルとして自分の事務所でのファイリング方法を写真付きで紹介しています。どんなファイリング方法を採用しているかご興味持って頂きたいところ半分、雑すぎてとても見せられないと思うところ半分だったりします。個人的にはファイリングは時間をかけるべき作業ではないと感じます。
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