国税庁から2021年1月15日に「在宅勤務に係る費用負担等に関するFAQ(源泉所得税関係)」が公表されました。
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/pdf/0020012-080.pdf
テレワークに関連する費用負担(特に従業員の課税負担)について不明確な現状に対して当局の見解を示したものですが、非常に運用しにくい構造になっています。
ポイントは以下のとおりです。
具体的には、たとえば通信料については以下の金額が非課税枠の上限になるということのようです。在宅で使用した分の半分は非課税扱いということですね。
一ヶ月の通信料等*(在宅勤務日数/該当月の日数)*1/2
電気料金については、家事使用分を考慮して以下の数式で非課税枠を計算します。
一ヶ月の電気料金*(事業に使った床面積/自宅の床面積)*(在宅勤務日数/該当月の日数)*1/2
計算は比較的シンプルですが、実際に精算するときは一体どうするのか悩むところです。電気料金も通話料も変動するので、毎月実費精算するとして、従業員各自が上記の数式で計算した金額を毎月個別に申請するのは現実的な方法ではないように思われます。
といった方法を思いつきましたが、どれも決定力に欠ける感じです。これから多くのお客様と協議することになりますので、もっとも運用負荷の少ない方法を追求していきます。
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