国税庁から2020年10月1日に
「年末調整控除申告書作成用ソフトウェア」(以下「年調ソフト」)
がリリースされたので、早速使い勝手を確認してみました。なおインストールしたときのタイトルは「令和2年分年末調整に係る控除申告書作成アプリ」になります。統一してほしいです。
なおインストール時にはWindowsコントロールパネルから「開発者モードへの切り替え」と「PowerShellの起動」を求められます。うおおなんだこれ。一般利用者にはなかなかハードルが高いですね。ストアアプリがリリースされるまでの過渡的な対応と思われますが、かなり不親切だと思います。
(画像クリックで拡大します)
ちなみに管理者側の操作は「利用者情報の登録」から先に進めませんでしたので評価は保留します。
本ソフトの第一印象は以下のとおりです。
端的にいうとこんなイメージですね。
おそらく開発サイドはリリースまで頑張ったのだろうとは思うものの、全体的に目指しているところが
「高性能な洗濯板を新たに開発しました!」
的な印象を拭えません。結局証明書から手入力という方法だと「紙の作成の手間をデータ化しているだけ」で、オペレーションの効率は変わらないわけです。利用者がほしいのは自動洗濯機(証明書画像をアップロードしたら自動的に金額まで読み取って控除金額まで集計してくれる)なのであって、年末調整業務のペインをもう少しきちんと分析してほしいと思います
画面遷移も多く、入力もけっこう面倒なので
「これで入力するならもう紙に書いて提出すればいいや…」
と思わせるためのアプリなのではと勘繰りたくなる仕様でした。現場からは以上です。
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