日本公認会計士協会より、以下の文書が2018年4月6日に公表されました。
プレスリリース「「監査・保証実務委員会研究報告第32号「内部統制報告制度の運用の実効性の確保について」」の公表について」及びプレスリリース「「社員ローテーションに関するアンケート調査結果(中間報告)」の公表について」
https://jicpa.or.jp/news/information/2018/20180406iii.html
内部統制報告制度の開始から10年を経過した現段階において
近年の内部統制報告書における開示すべき重要な不備の事例分析を糸口に、内部統制報告制度の運用状況に関する留意点を抽出し、そこから内部統制報告制度の実効性を確保するための提言を試みる
という趣旨の文書で、60ページにわたります。特に興味深い記述は
3.新興企業における内部統制
4.ITの利用及び統制
の2箇所で、それぞれのサマリーは以下のとおりです。
新興企業における内部統制
特に「コーポレート・ガバナンスの強化」の観点では、以下のリスクがあります。
社歴が浅い企業や社長が創業者であり筆頭株主である企業においては非常に重要なことであるが、取締役・監査役の選任は社長による人選を反映したものとならざるを得ない環境にあるので、社長のガバナンス意識に大きく左右されてしまう。
ITの利用及び統制
文書の大半は監査人向けの記述ですが、作成者(会社側)にとっても示唆に富んでいますので、ぜひ一読いただければと思います。
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