Excelの計算結果を電卓で検算する感覚

日曜日 , 4, 6月 2017 Excelの計算結果を電卓で検算する感覚 はコメントを受け付けていません

Excel職人な話題のさらに続きです。
なんとも懐かしく衝撃的なデバイスを目撃。

さすがにリアルタイムで見たことはないのですが、機械の計算結果が信用できない人向けのまさかのそろばんつき。別の意味で目から鱗ですが、これって売れたのでしょうか。

このような職人的おっさん感覚は

電卓の計算などあてにならん、わしゃ算盤で検算する

エクセルの計算などあてにならん、わしゃ電卓で検算する(←私はこれ派)

AIの分析結果などあてにならん、わしゃエクセルで再分析する

という風に、時代に合わせて変化していくのかもしれません。もっともExcelの計算結果を電卓で再計算するのはまったくナンセンスでもなくて、ヒューマンエラーで計算式の間違いを発見することにもつながるので少しは意味があります(一度やれば十分だと思いますが)。個人的には、電卓で検算したときに結果が一致したときの「はまった感」は他の計算機材では持ち得ないもので、こればかりは仕事で主に使っているものがなにかで決まるように思えます。

手作業で作るスプレッドシートは作り込めば作り込んだだけ統制のきかない計算ロジックを抱え込む自己矛盾的な側面があるので、財務経理作業の現実的な運用としては

  • しっかりした統制を組み込みつつメンテナンスする
  • 四則演算に割り切ってあまり複雑なシート仕様にしないようコントロールする

のいずれかが望ましいと思われます。

  • ややこしいシート間参照
  • 作成者しか理解できないマクロ
  • 複雑な入れ子になった数式や関数

は、コントロールという観点からはなるべく避けたほうがよいでしょう。

Excel自体がいわゆるAIのような振る舞いを身につけて自己チェック機能を実装してくれると人間が検算する必要もなく楽になるのですが、その姿がExcelの延長上にあるというよりは、まったく別のサービスの形になっている予感がします。

 

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