Excel職人な話題のさらに続きです。
なんとも懐かしく衝撃的なデバイスを目撃。
信じてくれないと思いますが、昭和の時代、電卓が普及しつつもその計算結果が信用できない人向けに、そろばんが合体した電卓がありました。いまでいうと、エクセルが信用できず電卓で検算するストロングスタイル。 pic.twitter.com/tyY5tpmSyz
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) June 3, 2017
さすがにリアルタイムで見たことはないのですが、機械の計算結果が信用できない人向けのまさかのそろばんつき。別の意味で目から鱗ですが、これって売れたのでしょうか。
このような職人的おっさん感覚は
電卓の計算などあてにならん、わしゃ算盤で検算する
↓
エクセルの計算などあてにならん、わしゃ電卓で検算する(←私はこれ派)
↓
AIの分析結果などあてにならん、わしゃエクセルで再分析する
という風に、時代に合わせて変化していくのかもしれません。もっともExcelの計算結果を電卓で再計算するのはまったくナンセンスでもなくて、ヒューマンエラーで計算式の間違いを発見することにもつながるので少しは意味があります(一度やれば十分だと思いますが)。個人的には、電卓で検算したときに結果が一致したときの「はまった感」は他の計算機材では持ち得ないもので、こればかりは仕事で主に使っているものがなにかで決まるように思えます。
手作業で作るスプレッドシートは作り込めば作り込んだだけ統制のきかない計算ロジックを抱え込む自己矛盾的な側面があるので、財務経理作業の現実的な運用としては
のいずれかが望ましいと思われます。
は、コントロールという観点からはなるべく避けたほうがよいでしょう。
Excel自体がいわゆるAIのような振る舞いを身につけて自己チェック機能を実装してくれると人間が検算する必要もなく楽になるのですが、その姿がExcelの延長上にあるというよりは、まったく別のサービスの形になっている予感がします。
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