Excel職人の話題の続きです。
よく「作業をするな、仕事をしろ」という標語を目にしますが、仮に付加価値をつけるアクティビティを「仕事」、つけないものを「作業」と呼ぶならば、Excelワークシートを使ったさまざまなアクティビティは以下のように分類できそうです。
いわゆるExcel職人というのは3か4に分類されます。特に3の難易度が高くなる(高度な関数や複雑なマクロの使用など)ほど「職人度」が高まるようです。「職人度」がエスカレートすればするほど、属人化・ブラックボックス化・エクセルメタボ化が進行することになるので、バランスを考える必要があります。一定以上の規模の企業であればワークシート作りっぱなしともいかず、スプレッドシートにも適切なコントロール(統制)を組み込まなければなりません。
1や2の「作業」、いわゆる「Excelコピペ作業」はほとんど付加価値がないわけですが、気がつくと私たちはこのような「作業」に大半の時間をとられて、結果的に「仕事」したつもりになっていないでしょうか。Excelが便利なツールなだけに、人間の側が使いこなしきれずExcelに使役される「道具」になってしまっている、というと言い過ぎでしょうか。どんな道具であれ、使う人間の側でどのように使いこなして「仕事」に付加価値をつけるかがより求められる時代になっているように思えてなりません。
という私もいま気がついたらExcelコピペ作業に集中してて仕事したつもりになってしまっていました。自戒を込めたエントリになりますが、日々の忙しさから一度立ち止まって私たちの「仕事」の意味を考えてみてはいかがでしょうか。
(2017/6/2 15:00追記)
Google スプレッドシートが、話しかけてグラフを作成できるようになったようです。ますます人間が「作業」する領域は少なくなっていくようです。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1706/02/news088.html
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