Microsoft Excelがあまりにも高機能ツールであるがゆえに、オフィスのあらゆる業務シーンでExcelが使われるようになりました。汎用的なワークシートの仕様を極限までカスタマイズした結果、これまた極限まで属人化されたExcelシートを取り回す業務担当者(いわゆるExcel職人)の存在とともに、多くのワークシートがローカルデータとしてあふれかえっているのはどの企業でも見られる光景です。
ところが最近では流れが変わってきていて、さまざまなSaaS(Software as a Service)がExcelワークシートでの業務運用を塗り替えつつあります。身近なところでも以下のサービスがあります。
Excelそれ自体もオンプレミスソフトウェアからオンラインワークシート(Google SheetsやOffice 365など)に置き換えられつつあり、ローカルファイルを取り回す時代もそろそろ終わるかもという予感があります。
SaaSでの業務サービスはExcelほど細かい使い勝手の良さはないものの、定型業務に適した機能をうまく抽出してその業務に特化した使い勝手を提供してくれます。ユーザー側(多くは企業ユーザー)としても、属人化したExcelシートを運用する手間を考えると、SaaSに業務を移行することの利点は大きいものになります。
SaaSの普及とともに、ネ申ExcelやExcel方眼紙も徐々に駆逐されていくのでしょう。多くの企業で保存されている運用しきれていない大量のExcelファイルはいつか時代のあだ花として死滅していくのでしょうか、それとも固定電話やFAXのようにゾンビのように企業実務にこびりついていくのでしょうか。
また、SaaSに塗り替えられた業務でかつてのExcel職人の居場所はあるのでしょうか。これからはExcelワークシートの属人的な取り回しノウハウは不要なものとなっても、これらのサービスを効率的に使いこなすノウハウが今後求められそうな気がします。SaaSそのものは提供されたままの状態では使いこなせませんから、さまざまなサービスを組み合わせて使いこなす能力がオフィス人材の必須スキルになっていくのかもしれません。
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