マイナンバー普及させる気あるのかな

水曜日 , 1, 3月 2017 マイナンバー普及させる気あるのかな はコメントを受け付けていません

所得税確定申告の〆切が近づいてまいりました。

今年から年末調整や確定申告にもマイナンバー情報が必要になったため、マイナンバー情報の提出や収集のやりとりがすっかり風物詩となりました。マイナンバー情報の提出には

  • マイナンバーカードの写し
  • マイナンバー通知カードの写し+本人確認情報

のいずれかが必要になります。

納税をはじめとしてさまざまな行政手続に活用できるので、マイナンバーカードを作っておくのもそれなりにメリットがあると思い私もようやくマイナンバーカードを作りました。結論から書くととてもとても面倒でした

マイナンバーカードの交付手続はこちらに書いてあります

https://www.kojinbango-card.go.jp/kofushinse/

通知カードが各世帯に届いているとして、具体的には以下の手順で進みます。

  1. カードを取りに行く日を決める(予約電話をする日から5営業日以上先)
  2. 専用受付番号に予約電話をして取りに行く日を確定する(その場で日付時刻のメモを求められます)
  3. 持参物を確認する(申請用紙、到着ハガキに署名捺印、通知カード、本人確認情報など。住基カードがあれば追加)
  4. 予約当日に現地に行く
  5. 申請書類一式と本人確認情報を提示する
  6. 4つの暗証番号をその場で決める(手元の書類に書くことを推奨されます)
  7. 端末で暗証番号を入力する(マイナンバーカードにデータが書き込まれます)
  8. 登録完了

写真つきマイナンバーカードを受け取るのに本人がそこにいてさらに写真付き本人確認情報を提示するとか、何かのコントかと思うやりとりでしたが担当者の方は真面目に作業に取り組んでますので文句も言えません。

暗証番号もなぜか4つも作らされます。

  1. 個人番号カード(住民基本台帳用) 数字4桁
  2. 券面事項入力補助用 数字4桁
  3. 公的個人認証情報の利用者証明用 数字4桁
  4. 公的個人認証情報の署名用暗証番号(e-Taxなどに使う暗証番号) 英数20桁大文字小文字区別せず

1.2.3.は同じ番号でもよいそうですが、なぜ最初から1つにしないのでしょうか。それに4桁の番号はともかく、長い英数文字列をその場で考えろというのも不親切です。(私もその場でPCを起動してパスワードジェネレーター使おうかとも思いましたが、面倒なので適当に考えたランダム文字列にしました)

また、カード表面には電子証明書の有効期限や臓器提供意思を自分で追記できるようになっているのですが、この文字が小さすぎて読めません。近くの文字が読めなくなる若者以外が罹患する謎の病(まわりくどい)がどんどん進行している私からすると、読ませないようにするためではないかと疑いたくなるような仕様。これも無理矢理盛り込んでいるとしか思えない。

とにかく早くマイナンバーカードを手元に届けようとか、利用者の利便性を考えようという考えは棚上げされて、ひたすら手続を煩雑にしてマイナンバーカードを作る気をなくそうという意図すら感じられるフローでした。このようなやり方では普及はまだまだ先になりそうで、制度そのものも中長期的に維持できるのかどうか疑問ですが今後どうなってしまうのでしょうか。

 

※当事務所へのお問い合わせはこちら。お気軽にご連絡ください。

https://ssl.form-mailer.jp/fms/e5d2273b248067

 

(余談)

ちなみに現地を後にして数分後に

「いまここに俺がこなかったか!?」

と銭形警部風に言ってみようかと頭をよぎったのですが、さすがに大人げないのでやめました。