「会社設立の高速化」よりも「事業開始の高速化」を

月曜日 , 7, 5月 2018 「会社設立の高速化」よりも「事業開始の高速化」を はコメントを受け付けていません

会社設立のスピードが一気に速まりそうです。

会社設立「10日→1日」で可能に 簡素化で起業促す(要ログイン)

https://www.asahi.com/articles/ASL4Y52PXL4YULZU004.html

私も10年以上前に自分の会社を設立したときは定款認証のために公証人役場に出向きました。公証人が席を外しているときも、机の上に(捺印済みの)認証済み書類(A4一枚)が山積みだったことを鮮明に覚えております。書類を機械的に発行するだけの業務でなぜ公証人が常にいなければならないのか今もって理解できませんが、当時も今もそういった制度なのでしょう。

こういった行政手続が簡素化されてスピードアップが図られること自体はよいことでありますが、事業開始のフロー全体を見渡すとまだまだ一部分しか改善されていないなと思います。というのも、実際に会社が機能するためには

  • 税務署への届出(国税)
  • 自治体への届出(地方税)
  • 年金事務所や健保組合への届出(従業員を雇う場合)
  • 労働基準監督署への届出
  • 銀行口座の開設

と、設立以後も事務作業が山積みであり、これらを順調にクリアしてもだいたい一ヶ月ぐらいは煩雑な事務作業に追われるというのが現状かと思います。諸手続をワンストップで提供するサービスも出ていますが、どうしても行政ルールに引きずられるのでオンラインで完結というわけにはいきません。そういう意味では「設立手続の高速化」のみならず「事業開始の高速化」が求められているのではないでしょうか。

現在は法人番号の付与という形で行政側での一元管理が可能になったことですし、マイナンバーで名寄せもできます。これらの煩雑な手続のためにいちいち走り回らなくてすむ仕組みを一日も早く確立してもらいたいと思います。

 

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