RPA(Robotic Process Automation)導入にあたっての留意点とは?

水曜日 , 21, 6月 2017 RPA(Robotic Process Automation)導入にあたっての留意点とは? はコメントを受け付けていません。

経営財務最新号(No.3314)に「急速に関心高まるRPA」としてRPA(Robotic Process Automation)の記事が出ていました。AIの進化と合わせ、このあたりの市場がホットなようです。同記事によれば、日本企業での導入は「単純・定型化作業の自動化」にとどまるが、向こう数年で劇的な進化が予想されるそうです。会計や監査の実務にもこれらが展開されていくであろうことは容易に予想できます。

オフィス内の事務作業に関していえば、従来の自動化がExcel VBA(Visual Basic for Applications)をを利用した「記録」「保存」「繰り返し」という単純作業の自動化にとどまるならば、RPAの導入は複数の業務システムにまたがる操作(ブラウザ/メールソフト/データ操作など)の記録と自動化まで行うところが異なります。RPAを導入する利点は、システムとシステムの間のつなぎの部分に介在していた人間の作業まで自動化するということになります。いわゆるオートパイロット機能が業務縦断的に実装されたイメージですね。

主要なRPAベンダは以下のとおりです。

RPAベンダのひとつUiPathの記事によれば、RPA製品の選定ポイントは5つあるそうです。

https://www.uipath.com/blog/5-tips-for-picking-the-right-rpa-vendor

  • デザイナースクリーン(文書化されたプロセスをデザインする)
  • ツールリボン(ツールアイコンの論理的レイアウト)
  •  アクションレコーダー(ユーザー操作の記録)
  • ドラッグ&ドロップ(デザイナースクリーンへのドラッグ&ドロップ)
  • ウィザード(アクションやイベントへのポイント&クリック)

翻って、日本の伝統的な大企業を想定した場合に、RPA導入のハードルとなるのは「可視化されていない」あるいは「ツールに落とし込まれていない」業務プロセスではないかと考えます。属人的な作業に落とし込まれたExcelワークシートの修正作業や、ワークフローのルールに乗らないイレギュラーな承認ルート(多くはシステム外の人間系プロセスで解決されている)などがあれば、業務プロセスのRPA対応にさらに一手間かけることになります。

業務プロセスの定型化・標準化に弱いととかく言われがちな日本企業がRPAの導入で出遅れないためには、RPAが実行可能・解釈可能な形式に業務を落とし込んでイレギュラー・非標準的なルールをなくしていく点が肝要です。よくよく考えるとこの理屈は一昔前のERP導入のときと酷似しています。機能面ではある程度ソフトウェアやツールの制約に委ねつつ、個別のカスタマイズを極力排除して自社に最適な業務プロセスを構築していくことは、時代を問わず共通のアプローチとして採用できそうです。

 

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