AIが代替可能な経理作業の範囲は?

月曜日 , 25, 6月 2018 AIが代替可能な経理作業の範囲は? はコメントを受け付けていません。

週刊「経営財務」No.3364号では「企業分析の視点からみたIFRS財務諸表」と題してIFRS財務諸表の活用に関するコラムが連載されていますが、今週は「第3回 旅するデータ」というタイトルで開示における自動化・AIによる代替可能性について述べられています。AIが開示分析や投資判断ができるようになるまで多くのハードルがありますが、日々進化する技術によってそう遠くない時期に実現が期待できそうです。(ご興味ある方は同誌バックナンバーをご覧ください)

個別財務諸表作成プロセスを前提にするならば、それぞれ以下の局面でいわゆるAIによる自動化や省力化が進められます。

  1. 原紙証憑-仕訳登録
    • 明細データからの仕訳候補生成
    • 原紙証憑からの意味情報抽出
  2. 試算表-決算整理
    • 異常値検出(前期比較や使用頻度の低い科目など)
    • 整合チェック(残高と明細など)
    • 類似仕訳の生成
  3. 決算書作成-開示
    • 開示様式への会計データ流し込み(科目の集約や組替など)
    • 注記情報の生成(本表との整合性チェックなど)
    • 他社比較、横断分析など

現段階でクラウド会計ソフトが実現しているのは上記の1や2の領域ですが、個人的に期待しているのは「決算書-開示」の領域で、現状では決算整理後の会計データから開示用資料(注記を含む会社法計算書類など)に仕上げる作業には感覚的に大きく「ジャンプ」する必要があり、なかなか自動化が進められていません。経理作業としても割り切って「試算表前」「試算表後」と異なる作業で切り分けて進めるイメージがあります。このプロセスに人間があまり介在せずに自動化が図られていくと、経理プロセスにより大きなブレークスルーが訪れることが期待できそうです。

「経理の自動化」はすっかりブームになりつつありますが、今後ますます適用領域が拡大していくことが予想されます。一方でAIで代替することが困難な判断業務についてより専門性の高い知識が求められるでしょうから、会計人のはしくれとしてはこの点についてもたゆまぬ努力が求められることになりそうです。

 

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